FAQ

はりやお灸はどんな症状に効くのですか?
結構、多くの疾患に適応します。はりやお灸が関節の痛みや神経痛に効果がある事は広く認められています。一方、自律神経失調症や不定愁訴など、いわゆる内科系の病気にも効果がありますが、現代医学的な根拠に乏しいと言われてきました。 しかし最近はり・きゅうの血流改善能力が意外に高いことが、明らかにされてきています。 活性酸素、コレステロール、種々のストレスなどで現代人の血液の流れは疲れきっていると言えます。淀みのない、清流のような血液の流れは、人の自然治癒力を高めてくれます。はり・きゅう治療が様々な疾患に効果を現すのは、このような理由からなのです。

(参考)
はりきゅう治療の適応となる49疾患
「WHO(世界保健機関)による」 
*上気道疾患:慢性副鼻腔炎
*呼吸器系疾患症状:扁桃摘出後疼痛、急性扁桃炎、咽頭炎、喉頭炎、気管支喘息
*眼の疾患:近視
*口腔の疾患・症状:抜歯疼痛
*内科疾患・症状:下痢、過敏性腸症候群、便秘、腎石疼痛、胆石、胆石疝痛、胆道回虫症、胆道ジオキネジー、狭心症を伴う虚血性心疾患、高血圧、低血圧、不整脈、白血球減少症
*神経学的及び筋・骨格系疾患・症状:上顆炎(テニス肘)、頚部筋筋膜炎、頚椎炎、上腕肩甲関節周囲炎(肩関節周囲炎)、慢性関節リウマチ、変形性膝関節症、捻挫と打撲、頭痛、片頭痛、緊張性頭  痛、坐骨神経痛、腰痛、ヘルペス後神経痛、三叉神経痛、遺尿症、尿失禁、尿閉、メニエール症候群、神経循環性無力症
*その他の疾患・症状:月経困難症、分娩の誘発、月経異常、女性不妊、男性不妊、イン ポテンス、肥満、片麻痺、うつ病、アルコール中毒、薬物中毒、術後疼痛


はりは痛くないのですか?お灸は熱くて、やけどのあとが残りませんか?
鍼灸で使用する鍼は、0.2o前後の細さで、はり先も痛みを減らすための工夫がなされています。したがって、初めて治療を受ける人でも、ほとんど痛みを感じないことに驚くほどです。
また、肌に大きな火傷ができる昔のお灸のイメージを思い起こす人も多いと思いますが、現在では暖めるお灸や、熱を緩和するシールを用いたりしますので、安心してお灸の治療を受けられます。


はり治療で、感染することはないのですか?
現代では、ほとんどの治療院で一回限りの使い捨てはりを使用しています。そのはりも使用直前まで滅菌封入されており、高圧蒸気滅菌器ではりの受け皿等も滅菌処理しています。
また、治療者は患者さん毎の手指消毒も精励して行っていますので、はりで病気がうつる心配はまずありません。
当治療院は、はり以外の感染の可能性も極力減らすために、抗菌製品の導入やオゾン消毒といった先進的な環境作りを心掛けています。


はりきゅう治療は、本当に副作用がないのですか?
一般に東洋医学は副作用が少ない、と言われています。しかし、効果がある以上、何らかの副作用が人によっては表面に現れてきてしまう事はあります。
例えば、鍼灸治療を受けた後に、だるさ(いわゆる鍼あたり、灸あたり)が強くでる人もいますし、はりで細い静脈などを傷付けて内出血する時もあります。ただし、こうした場合、内出血は4,5日で消えてしまいますし、強いだるさに対しても刺激量の調節で対応が可能です。


はりきゅう治療は、原始的な治療法という印象がありますが、一言でいうとどんな原理によって効果を現すのですか?
教科書的に答えると、
◎「生体に一定の機械的刺激を与え、それによって起こる効果的な生体反応を利用」
◎「身体表面の一定部位に温熱的刺激を与え、それによって起る効果的な生体反応を利用」ということになります。
確かに、「機械的刺激」、「温熱的刺激」等の言葉は、原始的な感じがします。
東洋医学的には、はりきゅう治療は、気、血の変調を経穴(ツボ)、経絡を通して再調整することによって、治療効果を現すと表現できます。
(しかし、なぜ「機械的刺激」、「温熱的刺激」が生体に効果的な反応を起こさせるのでしょうか?これについては鍼灸の科学も参考にしてください。)


はりきゅう治療の後にお風呂に入っていいですか?
治療の後の入浴はなるべく時間を空けてしてください。
はりきゅう治療は、血流調整を目的に行うことも多いので、入浴のような全身的な大きな血流変動は治療効果を低くしたり、体をよりだるくさせるかもしれません。
初めてはりきゅう治療を受けた場合には、入浴しないか、軽いシャワーなどが良いでしょう。




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